昭和天皇のご巡幸 (復刻版)     日本郷友連盟 理事 袴田忠夫

 はじめに

 [復刻版]昭和天皇の御巡幸 鈴木正男著が2024年4月18日に、ダイレクト出版株式会社から発刊された。
この本は、終戦後行われた昭和天皇の全国御巡幸をまとめたものです。
46の都道府県を巡った旅路の記録がつぶさに刻まれたまさに日本の国のカタチをあらわす1冊です。
ただ、時代が昭和から平成、令和と移り変わるにつれ、御巡幸の記憶も徐々に薄れていき、この本は絶版となりました。
しかし、この本から何にも歪められない大東亜戦争後の本当の日本の姿を知ってほしい。
ボロボロの日本を甦らせた天皇と国民の遺産を後世まで残したい。
そして、終戦後の物語だからこそ、閉塞感漂う現代にも応用できる発見があるかもしれない。
そんな想いから、ダイレクト出版株式会社が今回この本を復刻したということです。
この本は、終戦後の全国御巡幸について綴られたものです。

そこには、全国各地に贈られた御歌やメッセージ、国民とのふれあいや各地域の熱狂ぶりが、何の脚色もされず、ありのままに記録されています。頭が禿げてしまった原爆孤児にかけられた涙のメッセージ、陛下の来校と同時に、自然とはじまった国歌斉唱、戦争で兄を失った女子生徒との会話など、実際にあった歴史の1コマ1コマに触れることで、日本史上最大の危機をどのように乗り越えたのか? 昭和天皇が日本人に残したかったメッセージは何なのか? そもそも日本にとって、天皇と国民はどのような関係なのか? 昭和天皇の全国御巡幸について理解できるだけでなく、世界中のどこにもない日本という国のアイデンティティをありありと実感できます。
そうした歴史や皇室と国民の絆について知ることで、「日本人でよかった」といった母国に対する誇りや素朴な愛国心がフツフツと湧き出てきます。

   昭和天皇のご巡幸 1 (PDF)
   昭和天皇のご巡幸 2 (PDF)