明けましておめでとうございます。

 本日はお忙しい中にも拘わりませず日本郷友連盟、隊友会及び全国自衛隊父兄会三団体共催の賀詞交歓会に、防衛省自衛隊からは松本防衛大臣政務官はじめ主要幹部の方々、政界からは与野党から多くの先生方、外国武官の方々また志を同じくする防衛関係諸団体の会長理事長様はじめ代表の方々さらには私どもを強力にご支援賜って頂いております協力企業の方々など本当に沢山の方々にお出で頂きまして誠に有難うございます。心から厚くお礼申し上げます。
 
 先ずもって昨年十二月二十三日、目出度く喜寿をお迎えあそばされました天皇陛下をはじめ皇室の皆様の本年の弥栄ご繁栄を祈念申し上げたいと存じます。
 
 また、現在只今においても遠く祖国を離れ、ソマリア沖やハイチ共和国にさらにはゴラン高原、ネパール、スーダン、東チモールなど世界各地において我が国のために活動しておられる陸海空自衛隊の皆様に対し、そして国内にあって暴力装置と言われようが、予算を削減されようが、人員を減らされようが黙々として任務に従事されている自衛隊の皆様のご精進に対し、心から敬意を表しますとともに感謝申し上げる次第であります。
 
 昨年は私ども三団体に対しまして各方面から一方ならぬご支援ご厚情を頂き誠に有難うございました。
本年も旧年に勝るご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 
 さて、昨平成二十二年の十大ニュースの第一位は皆様ご案内の通り尖閣問題でありました。
その経緯や対応はともかくとして、この問題の生起によって私ども日本国民は国のあり方、国益、領土などについて改めて考えさせられたのでありました。

 折しも昨年末には民主党政権下において初となる新たな防衛計画の大綱と中期防衛力整備計画が策定されました。
政治環境や経済情勢など諸般の情勢誠に厳しい中にあって動的防衛力あるいは島嶼防衛の強化などこれからの我が国の国防に新しい機軸を打ち出され、しっかりとまとめられた北沢防衛大臣はじめ関係の皆様のご努力に心から敬意を表するものであります。

 ただ、今後も引き続くであろう中国の軍事力の増強や活動の活発化、北朝鮮の核ミサイルの開発状況、ロシアの軍事活動など我が国周辺の軍事的環境を考慮するとき、今の大綱、中期防で十分である、百点満点と思う人はさほどいらっしゃらず、むしろこれで十分かと心配される国民のほうが多いと思われます。
 幸い新大綱、中期防には見直し条項があります。
従来の見直しは削減のほうに向けられていましたが,今後は是非充実増強のほうに見直して頂き、GNP2%程度を防衛関係費に充当して頂き、国防に遺憾なきを期するようお願いしたいと思います。
 加えて、効率的な防衛力の運用のために従来から懸案のまま進展を見ない集団的自衛権の解釈、武器使用の範囲の拡大、恒久法の制定、武器輸出三原則の変更さらには領域警備に関する法整備などなどについてもぜひ進展が見られるよう希望したいと思います。

 今年の正月、靖国神社には昨年より多い二十八万人を超える人々が参拝に訪れたと伺いました。
 私は靖国神社こそ日本人の心の拠りどころであり、日本国民の原点であると信ずるものでありますが、理由はともあれ安部元総理から現在の菅首相まで5代にわたって総理の靖国神社参拝が行われていないのは誠に残念に思います。
郷友連盟は引き続き首相の靖国参拝が実現されるよう今年とも活動を続けて参りたいと考えております。

 日本郷友連盟はまた我が国の歴史文化伝統の継承助長を大切にしたいと思っておりますが、昨今外国人の地方参政権付与の問題や選択的夫婦別姓問題或いは人権擁護法に関する問題など我が国古来の良き伝統風俗を損なうような動きが生じているのは甚だ遺憾に思います。
 未来のため最も重視すべき教育問題をはじめ、これらの問題にも十分関心を高めてまいりたいと考えております。

 今年一年、あらゆる正面で大変厳しい状況が現出することが予想されますが、私どもは引き続き志を高くして日本の未来のために微力を尽くしてまいりたいと考えています。
皆様におかれましては本年もよろしくご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

 今日、19日はごろ合わせかも知れませんがトークの日だそうです。
この交歓会が大いに盛り上がり、日本の未来に対してトークが交わされることをご期待申し上げ御挨拶に代えたいと存じます。
有難うございました。
                              日本郷友連盟会長 寺島泰三


寺島会長のご挨拶 松本防衛大臣政務官のご祝辞
来賓の国会議員の方々 谷垣自民党総裁のご挨拶
なごやかなパーティーの様子 海外からの駐在武官の方々